リーグ入りの顔ぶれが決まりだした第52期王位戦
C級1組(将棋界をご存知のない方に説明すると、プロ棋士のランキング制度で下から2番目のクラス)の新鋭・広瀬五段が、リーグ入り&トップ通過→挑戦者決定戦で羽生名人を撃破→7番勝負で深浦王位を4-2で下して、若干23歳で初タイトルを獲得したことに象徴されるように、王位戦は若手の登竜門として毎年フレッシュな新鋭が予選で活躍しています。

早くも第52期の予選は大詰めを迎えており、リーグ入りの顔ぶれが決まり始めました。全8組のうち第5組では、久保棋王・王将を破った若手筆頭株の豊島六段が、6組ではフリークラスの吉田四段がそれぞれ初めてとなるリーグ入りを果たしています。そのほかでは郷田九段と同じ臭いのする本格派・稲葉四段、序盤の研究家・村山五段、棋王戦でまさかの(?)大活躍を見せた窪田六段もリーグ入りまで後一番と今期も面白いメンバーが揃うような予感がします。
一方、先日の竜王戦で羽生名人を下し、前人未到の竜王位7連覇を果たした渡辺竜王は、3回戦で遠山四段に敗れています。また、森内九段や丸山九段ら名人経験者も予選で敗退しており、波乱含みのこの棋戦を象徴してるといえるでしょう。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。